KUNIMARE FEATUREINTERVIEW VOLUME _ 01
國稀の味わいと、
増毛町の魅力を、
もっと輝かせたい。
毎日楽しむお酒こそ、美味しくしたい。
國稀の特徴のひとつに、普通酒の売上比率が高いことが挙げられます。
普通酒とはかつて二級酒と呼ばれたお酒で、テーブルワインのように安価で気軽に飲めるお酒のことです。
普通酒の場合、価格を抑えるために精米歩合を高くするのが一般的ですが、
毎日の晩酌で楽しむお酒こそ妥協せずにおいしくしたいという想いから、
國稀の普通酒は純米酒や本醸造酒と同レベルの精米歩合65%にしています。
おかげさまで業界の方々から
「こんなに美味しい普通酒は初めて」という
ありがたい言葉もいただきました。
純米酒や吟醸酒などといった特別な日に味わうお酒はもちろん、
毎日楽しむ普通酒の美味しさもとことん追求したい。
それが國稀のこだわりです。
地道な営業活動から、少しずつ広がって。
30年前くらいまで、國稀は地元・増毛町だけで流通しているお酒、まさに地酒でした。
もちろんそのままでは立ち行きませんので、
当時のスタッフが札幌の飲食店を一店一店訪ね、お店に國稀を置いていただけるようお願いして歩いたと聞いています。
地道な営業活動のおかげで、たまたま國稀を口にした方々のなかから、
少しずつ「國稀を飲みたい」「國稀を買いたい」と興味を持ってくださるお客様が増えてきました。
しかし、残念なことに当時の札幌の酒店では扱いがなく、
買いたくても買えない、売りたくても売れないという状況でした。
すると、驚いたことに、週末になると、
たくさんのお客様が札幌から2時間半かけて増毛の酒蔵まで國稀を買いに来てくださるようになったのです。
本当にありがたかったですね。
その後、徐々にではありますが北海道内での認知度も高まり、多くの方々にお買い求めいただけるお酒になりました。
近年はアメリカやアジアを中心に海外でも販売し、ファンを獲得し始めています。
増毛まで足を運んでくださる皆様をもてなしたい。
札幌をはじめ道内の酒店や量販店で國稀をお買い求めいただけるようになった今でも、
依然として増毛までお酒を買いに来てくださる方がたくさんおられます。
そういうお客様へのおもてなしとして、蔵を訪れる方が増えてきた20年くらい前から、いろいろな取り組みを始めました。
駐車場や売店の整備、酒蔵見学の実施、そして、蔵でしか購入できない限定のお酒もつくるようになりました。
また、せっかく増毛まで来てくださったのであれば、町全体を楽しんで帰っていただきたいと思い、
増毛町の観光マップをつくったり、新たなお店を誘致したりということも行いました。
町の皆さんの協力もあり、今では年間13万人〜14万人の方々が増毛町に足を運んでくださるようになりました。
今では増毛町のファンを増やすことが國稀のファンを増やすことにつながるという想いで、
これからも町の皆さんと一緒にさまざまな取り組みを進めていきたいと思っています。
豊かな自然、風情のある町並み、おいしいグルメ・・・増毛町にはたくさんの魅力があります。
もしお時間が許しましたら、ぜひ足を運んでいただき、増毛町と國稀を楽しんでいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。